松本シェーナ グランドオープン ~松本PARCO跡地に、新しい「舞台」が生まれます~
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松本の街なかで長く親しまれてきた松本PARCO。かつての松本パルコは、長野県中南信エリアの若者にとって最先端のファッションと文化の象徴的な存在でした。1996年には増床も行い、年間売上高約100億円という過去最高額を記録した時期もあったそうです。
しかし、2017年のイオンモール松本の開業やインターネット通販の広がりによって売上はピーク時の約4割まで減少し、2025年2月、40年の歴史にいったん幕を下ろしました。長く通っていた方にとっては、少し寂しい出来事だったのではないでしょうか。
その跡地が、いま新しいかたちで生まれ変わろうとしています。今回は、2026年6月30日にグランドオープンする複合商業施設「松本シェーナ」について、ご紹介していきます。

「松本シェーナ」という名前にこめられた思い
新しい施設の名前は、一般公募によって決められました。2月から3月初めにかけて行われた10日間の公募には、1700件余りの応募が集まったそうです。そして選ばれたのが「松本シェーナ」という名前。「シェーナ」とはイタリア語で「舞台」や「シーン」を意味する言葉で、人や文化が集まり、新しい景色が生まれる場所にという思いがこめられているとのことです。
施設の開発を手がけるやまきまちづくり研究所の山下修平代表は、松本にふさわしいコンセプトとして「劇場型」というキーワードを掲げています。買い物をするだけの場所ではなく、訪れた人がそれぞれの「舞台」に立てるような、にぎやかで楽しい施設を目指しているようです。
オープンの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 松本シェーナ(まつもとシェーナ) |
| グランドオープン日 | 2026年6月30日(火) |
| 住所 | 長野県松本市中央1-10-30 |
| 営業時間 | 10時~20時(核テナントのドン・キホーテのみ別途) |
| 定休日 | なし |
| アクセス | 松本駅から徒歩約6分、アルピコバスターミナルから徒歩約6分 |
| 駐車場 | 近隣の有料駐車場を利用(契約駐車場は周辺8カ所、計883台) |
松本駅からも近く、ふらっと立ち寄りやすい場所にあるのは嬉しいポイントですね。
核テナントは「ドン・キホーテ」
新しい施設の顔となるのは、総合ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」です。1階と2階に出店する予定で、若い世代を呼び込み、暮らしやすい街の中心をつくりたいという思いが語られています。営業時間は午前9時から翌午前3時までと、夜遅くまで利用できるのも特徴のひとつです。
すでに建物の入り口にはドン・キホーテの看板や装飾が登場し、街の人の注目を集めているようです。伊勢町通りの店舗入り口付近には、公式キャラクター「ドンペン」が、地元のそばやおやき、みそ汁を味わう姿や、松本城を観光する姿とともに描かれており、地域への思いがあらわれた、ちょっと微笑ましい装飾になっています。こうした出店地に合わせた装飾は珍しく、中心市街地の活性化や観光振興への思いの表れとされています。
地元の方からは、「いよいよですね。治安の心配はあるけれど、街がにぎやかになってほしい」という声も聞かれ、期待と少しの不安が入り混じった、自然な反応も見られます。
フロアごとのテナント構成
館内は「劇場型ショッピングセンター」をコンセプトに、合わせて約40店舗が出店予定です。フロアごとの様子を見てみましょう。
- 地下1階:屋内型の動物園や健康教室(小動物とのふれあいが中心になりそうです)
- 1階・2階:核テナントの「ドン・キホーテ」。1階には物販・飲食店も並び、日常的に利用できる「えきしろ通り」という通りも設けられます
- 3階:アウトドア用品店の好日山荘や雑貨店など
- 4階:クリニックや理美容など、医療・美容モール(クリニックは秋から冬ごろの開業予定)
- 5階:アミューズメント
- 6階:ゲストハウス
特に1階の「えきしろ通り」は、松本駅側から花時計公園・松本シェーナを経由して松本城側へつながる、新たな城下町をイメージした通りになる予定で、内装も城下町の雰囲気を感じられるものになるそうです。駅とお城をつなぐ"ハブ"のような役割が期待されています。
なお、約40店舗のうち、7割ほどが6月30日のオープンに合わせて開業する見込みで、残りは年内に順次オープンしていく予定とのことです。少しずつにぎわいが増えていく様子も、楽しみのひとつになりそうですね。
街への期待
松本シェーナの開業は、年間350万人ほどの来店客と、約200億円の経済効果が見込まれています。松本の中心市街地にとっては、とても大きな出来事といえそうです。
実は2025年は、松本の街にとって試練の年でもありました。2月に松本PARCOが40年の歴史に幕を下ろし、その1か月後には140年続いた井上百貨店も閉店しています。さらに前年末には、駅前のテナントビルも老朽化により閉館していました。
そうした中で誕生する松本シェーナは、単なる新しい商業施設というだけでなく、街の表情をもう一度明るくしてくれる存在になるのかもしれません。
長く愛されてきた松本PARCOの記憶を大切にしながら、新しい「舞台」として動き出す松本シェーナ。ドン・キホーテをはじめ、動物とふれあえるスポットや医療モール、ゲストハウスまで、世代を問わず楽しめる施設になりそうです。
2026年6月30日のグランドオープン、そしてその後も少しずつ増えていくテナントの様子を、これからも見守っていきたいですね。